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コミュニティによるWBA開発
コミュニティによるWBA開発は、WBAアプローチにおいて汎用人工知能への到達を加速する有力な選択肢と考えています。
全脳アーキテクチャ中心仮説により、研究開発アプローチを脳器官モジュールの研究開発と脳型認知アーキテクチャの研究開発の二つに分解できれば、多くのエンジニアにより①脳器官モジュールを分散共同開発することが可能になるためです。
こうした状況を創りだすためには、脳全体統合環境の研究開発として、機械学習結合環境や脳全体のモジュール構成情報などを準備する必要があります。これにより、個別に作られた脳器官モジュールが全体として動作し、さらにモジュールの共有/流通・組み換えが可能になります。
<imgcaption label|User Generated Contentsのような形でのWBA開発を目指す></imgcaption>
開発規模についての考察
コミュニティによるWBA開発の組織面での全体像としては、全脳アーキテクチャ中心仮説における脳器官モジュールの研究開発の規模が圧倒的に大規模化することを期待しています。一方で脳器官モジュールを統合する脳全体統合環境の研究開発は脳全体の構造に学んだ認知アーキテクチャ(つまり脳全体のモジュール構成情報)として,脳器官モジュールを統合するための機械学習結合環境の研究開発が必要となります。
コミュニティによるWBA開発とWBAIとの関わり
WBAIにおいては,WBAアプローチのミッション・ステートメントを実現するために、全脳アーキテクチャ中心仮説を起点として、”エンジニアを中心としたコミュニティにおいて分散的かつオープンに開発をおこなうこと”を目指しています。
この背景として、社会が汎用人工知能技術のもたらす変化に備え、なおかつ、人類が技術の恩恵を共有しうる技術開発の姿が国際的に模索され始めていることがあります。
そこで公益性を重視したNPO法人としては、上記のようい開かれた研究開発コミュニティが主導した形で、汎用人工知能が実現されることが人類社会にとって最善であると考えています。
ここで、脳全体統合環境の研究開発は開発的な側面が強く、研究者らにより組織的に推進されることは難しいため、WBAIにおいて主導しようとしています。