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第2回 全脳アーキテクチャシンポジウムを開催しました part2

【第二部:授与式】

第二部では、「WBAI活動功労賞」および「WBAI奨励賞」の授賞式が執り行われ、選奨委員の高橋恒一副理事より授賞理由が紹介され、山川代表より賞状の授与が行われた。

受賞者と選定理由

 

■WBAI活動功労賞
受賞者: 佐藤健

授賞理由:氏は、当法人設立の母体である勉強会を支えるコミュニティサイトを設置運営し、当法人のウェブページの構築および管理運営を行い、さらに、広報委員長として賛助会員の獲得などに努めたことにより、多大な貢献があった。

受賞者の言葉(佐藤健) (受賞者欠席のため、司会による代読)
このたびは素晴らしい賞を賜り、どうもありがとうございます。
このような賞を頂き、驚くとともに光栄に感じております。

WBAIというと、「AI研究者や開発者の集まり」というイメージを持たれている方も多いのではないかと思いますが、私自身はAIの研究者でも開発者でもありません。2013年12月19日に開催された第1回全脳アーキテクチャ勉強会に、好奇心から参加した一人の参加者でした。その後さまざまな縁があり、全脳アーキテクチャ勉強会運営やWBAI設立に携わることになりました。

これまでの3年半で、当初は小さかった全脳アーキテクチャ勉強会も活動を重ねるにつれ、さまざまなことが実現されていくのを間近で見てきました。

今こうして、第2回全脳アーキテクチャシンポジウムが開催されていることも、関係者、ボランティアスタッフの方々のご協力、そして参加者お一人一人の行動があってこそ実現されているのだと思います。私だけではなく、この場にいる関係者として日々ご尽力されている方々は同様のお気持ちを感じていると思います。

何事も実現に至る道というのはそう簡単なことではありませんし、今後どのような未来が実現されるかは誰にもわからないことですが、私達一人一人がどう考え、何を実行してきたかの積み重ねに委ねられているのは確かだと思います。

そして、夢のように思える大きなビジョンを実現するためには、一見無関係に思えるようなものこそ必要となるものです。

この場にもきっといるであろう「AIの研究者でも開発者でもないけれど、何かを感じ、好奇心から参加した一人の参加者」の方にもWBAIのビジョンである「人類と調和する人工知能のある世界の実現」のために小さな行動をしてみることを願ってやみません。

この場に出席することが叶わず、このような形での参加となってしまいましたことをお詫び申し上げるとともに、栄えある賞をお贈りいただきましたことに感謝申し上げます。これからの未来において「脳全体のアーキテクチャに学び人間のような汎用人工知能が実現されること」、そして「人類と調和する人工知能のある世界」が、一人一人の意志と協力によって成し遂げられることを心より願っております。

佐藤健

■WBAI奨励賞
受賞者:中村政義

授賞理由:氏は、ゲームエンジンUnityとDQNベースのエージェントの組み合わせによるLife in Silico (LIS)という人工知能の学習環境を一般ユーザが利用しやすい形で開発した。それを用いたハッカソンイベントで約100名のエンジニアによる開発を行い、多数のWebメディアに掲載された。さらにLISは書籍でチュートリアルが記載され、初学者へのツールとして認知され、ゲームカンファレンスCEDEC2016などでの講演により、ゲーム業界に波及もうながした。これにより、全脳アーキテクチャの技術開発の促進において多大な貢献があった。

受賞者の言葉(中村政義)
ドワンゴの中村と申します。ここでは軽く一言ご挨拶をさせていただければと思います。

開発の経緯として、色々な学習手法が提案されていますが実際にそれらを作って試してみる環境がなく、私自身が実際に作って試してみたいなと思っていたことがありました。

自分が遊ぶために作っていた環境があり、それを作っていく中で、実際にAIの初学者や興味のある人に簡単に使ってもらえるようにすれば、裾野が広がってWBAIの活動にも繋がっていくのではないかということになりました。WBAIとドワンゴ人工知能研究所から支援をいただいて、開発・公開をしたということになります。

来月(9月)のハッカソンでも使われる予定になっておりまして、わりと簡単にセットアップから実行まででき、画面の中のエージェントがピコピコと学習していく様が見えて、面白く思う方には面白く思っていただけるのではないかと思いますので、是非とも触っていただければと考えております。

ありがとうございます。

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