全脳アーキテクチャ・アプローチ

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全脳アーキテクチャ・アプローチ [2015/10/04 09:25]
ymkw
全脳アーキテクチャ・アプローチ [2022/05/03 16:18]
n.arakawa
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-====== 全脳アーキテクチャ(WBA)・アプローチ ======+===== 全脳アーキテクチャ・アプローチ ===== 
 +全脳アーキテクチャ・アプローチは、以下のミッション・ステートメントを掲げる研究アプローチです。
  
-アーキテクチャ・アプローチは,ミッション・ステートメントとして以下掲げ研究アプローチ.+  ** 脳体のアーキテクチャに学び人間のような汎用人工知能(工学) **
  
-<WRAP center round tip 90%> +脳アーキテクチャ・アプローチでは、[[全脳アーキテクチャ中心仮説]]にって全体の仕組みび、機械学習を組み合わせ[[認知アーキテクチャ]]を構築します。
-全体のアーキテクチャに学び人間のような汎用人工知能を創る(工学)” +
-</WRAP> +
- +
- ※ [[全脳アーキテクチャ]]という概念の一部 +
- +
-構築たっては,複数の器官の仕組みからんで作成した機械学習を組み合わせて作られる[[認知アーキテクチャ]]をします。個々の脳器官や部分的な神経回路だけをモデル化するのではなく、それらを組み合わせた脳全体の機能をモデル化することになるため「全脳」アーキテクチャと呼ばれます。 +
- +
-現在のミッション・ステートメントは,2015年8月12日の第15回 WBAP研究打ち合わせ(第4回WBAI運営委員会)において合意されたもので,WBAPおよびWBAIにおいて支持されています. +
- +
-それ以前のミッション・ステートメントは,「 脳全体のアーキテクチャに学び人間並みの汎用人工知能を創る(工学)」であり,2015年2月6日の第10回WBAP全体会で合意されたものである. +
- +
-このWBAアプローチは,汎用人工知能を工学的に構築するために脳を参考として用いるものであり,脳の理解を目指す神経科学もしくは計算論的神経科学研究とは一線を画する. +
- +
-こうしたことからWBAアプローチは,脳における比較的荒い粒度の仕組み(主に神経回路レベル)から計算機能を参考にしようとしている点において,主に医療応用などを目指してより詳細なモデル化(神経細胞の仕組み以上に詳細まで立ち入る)モデル化を行う全脳エミュレーション/全脳シミュレーション研究と異なる.ただし,WBAアプローチにおいても,研究進展に応じて必要があれば,より詳細レベルでのモデル化を行う場合もありえる.+
  
 +=== 既存アプローチとの違い ===
 +  * WBAアプローチは、汎用人工知能を工学的に構築するために脳を参考として用いるものであり、\\ 脳の理解を目指す[[神経科学]]もしくは[[計算論的神経科学]]研究とは異なります。\\
 +  * WBAアプローチは、[[メゾスコピック]]な粒度における計算機能を参考にしようとしている点において、\\ 医療応用などを目指してより詳細なモデル化を行う[[全脳エミュレーション]]/[[全脳シミュレーション]]研究とは異なります。\\
 +  * WBAアプローチで参考にするのは、[[価値システム]]を含む脳全体です。
 +  * 必ずしも脳全体を対象としないアプローチとしては以下のようなものがあります。
 +    * [[理論に基づくニューロコンピューティング]]
 +    * [[大脳新皮質の機能とモデル化に着目したアプローチ]]
 +=== 関連事項 ===
 +  * [[WBAの研究開発]]
 +  * [[超脳知能]]
 +\\
 +== ミッション・ステートメントの遷移 ==
 +現在のミッション・ステートメントは、2015年8月12日の第15回[[WBAP]]研究打ち合わせ(第4回WBAI運営委員会)において合意されたもので、WBAPおよびWBAIにおいて支持されています。それ以前のミッション・ステートメントは「脳全体のアーキテクチャに学び人間並みの汎用人工知能を創る(工学)」です(2015年2月6日の第10回WBAP全体会で合意)。
  • 全脳アーキテクチャ・アプローチ.txt
  • 最終更新: 2022/05/03 16:18
  • by n.arakawa