全脳モデル:大脳皮質

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構造

大脳皮質は、大脳の表面に神経細胞の本体が層状に集まった哺乳類に特有な構造です。
大脳皮質の神経細胞は、他の場所の大脳皮質内や脳内の他の部位にある神経細胞と軸索でつながっています。
大脳皮質は、どこの部位でもいくつかの層をなしており、大まかな細部構造は似通っています。

機能

大脳皮質の構造はどこも似通ったものなので、本質的な機能は似通ったものであると想定されます。
共通の機能としては次のようなものが想定されます。

  • 空間パターン認識
  • 時間パターン認識
  • 予測
  • 確率推定
  • パターン生成(想起)

一方、異なる部位は異なる接続先を持つため異なる機能を発揮します。
部位の機能には以下のような分類を考えることができます。

  • 感覚処理
    いわゆる感覚野の機能であり、聴覚、触覚、体性感覚などが処理対象になります。
  • 実行処理
    運動信号の出力や行動の決定、計画を行います。
  • 連合処理
    異なる種類の感覚情報や実行の情報を統合します。
  • 全脳モデル/大脳皮質.1490966473.txt.gz
  • 最終更新: 2017/03/31 22:21
  • by n.arakawa