全脳モデル:海馬

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大脳の内側の両側に2つあるタツノオトシゴの形をした海馬という部位とその周辺の部位です。

構造

図を見ていただいたほうがよいでしょう。
海馬体

機能

  • 出来事の記憶に関連する機能
    海馬を損傷すると新しい出来事に関する長期記憶を形成できなくなります。
    海馬周辺の大脳皮質で表現される出来事へのインデクスを形成し、関連する出来事の連鎖を繰り返し(インデクス系列として)想起することで、大脳皮質内に出来事とそれらの連関の記憶を定着させるのだと考えられます。
  • 場所の情報に関する機能
    げっ歯類では海馬周辺にグリッド細胞や場所細胞と呼ばれる細胞が存在し、場所関連の情報を表現します。
    海馬の周辺では出来事の表現に必要な、何がどこにあるという情報が統合されます。
  • 全脳モデル/海馬.1491055757.txt.gz
  • 最終更新: 2017/04/01 23:09
  • by n.arakawa