機械学習:lstについての中級者向け話題

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機械学習:lstについての中級者向け話題 [2016/02/23 05:51]
asakawa
機械学習:lstについての中級者向け話題 [2016/02/23 05:54] (現在)
asakawa
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-=== LSTM 中級者向け話題 ===+==== LSTM 中級者向け話題 ====
  
-== ゲートの種類 ==+=== ゲートの種類 ===
 どちらのゲートも非線形な変換ですが,シグマの方はロジスティック関数 f(x)=(1+exp(-x)^{-1},です。gとhはハイパータンジェント tanh(x) です。 どちらのゲートも非線形な変換ですが,シグマの方はロジスティック関数 f(x)=(1+exp(-x)^{-1},です。gとhはハイパータンジェント tanh(x) です。
 どちらの関数もs字状曲線です。ロジスティック関数の方が値域が狭く0 =<f(x) =< 1 です。一方ハイパータンジェントは -1 =< tanh(x) =< 1で2倍に広がっています。大事なのは,ハイパータンジェントの方が原点(0,0)を通ることです。一方ロジスティック関数はマイナス無限大でしか0になりません。 どちらの関数もs字状曲線です。ロジスティック関数の方が値域が狭く0 =<f(x) =< 1 です。一方ハイパータンジェントは -1 =< tanh(x) =< 1で2倍に広がっています。大事なのは,ハイパータンジェントの方が原点(0,0)を通ることです。一方ロジスティック関数はマイナス無限大でしか0になりません。
  
-== 時間についての誤差勾配の計算 ==+=== ピープホールの実装 === 
 +実装では,TensorFlow ではピープホールはデフォルトではオフになっています。Chainer ではピープホールは仮定されいないようです。Theano ではLSTMセルを自作することになります。 
 + 
 +=== 時間についての誤差勾配の計算 ===
 完全な形でのBPTTは計算コストがかかるので,実現されいませんでした。時間的に完全な形でのBPTTによる学習が行われたのは2007年のグレーブスの論文からでした。実装では今でも時間的に完全なBPTTを解くよりも切断BPTTを使う場合があります。ChainerもTensorFlowもBPTTの時間幅はオプションで指定します。 完全な形でのBPTTは計算コストがかかるので,実現されいませんでした。時間的に完全な形でのBPTTによる学習が行われたのは2007年のグレーブスの論文からでした。実装では今でも時間的に完全なBPTTを解くよりも切断BPTTを使う場合があります。ChainerもTensorFlowもBPTTの時間幅はオプションで指定します。
  
-== 勾配消失問題,勾配爆発問題への対処 ==+=== 勾配消失問題,勾配爆発問題への対処 ===
 学習時には,勾配消失問題,勾配爆発問題を回避するために,勾配正規化,勾配クリップという技法が使われます。 学習時には,勾配消失問題,勾配爆発問題を回避するために,勾配正規化,勾配クリップという技法が使われます。
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  • 最終更新: 2016/02/23 05:51
  • by asakawa