神経科学

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神経科学 [2015/10/29 23:02]
kawamura [1.はじめに]
神経科学 [2016/12/16 15:01] (現在)
n.arakawa [4.その他]
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 ==== 1. はじめに ==== ==== 1. はじめに ====
-  * 脳は部位によって異なる情処理を担っており、それらの協調的な働きによって、知覚、記憶、運動などの__機能__を実装しています。+  * 脳は部位によって異なる情処理を担っており、それらの協調的な働きによって、知覚、記憶、運動などの__機能__を実装しています。
   * 実際には、部位毎の情報処理がどれほど独立しているかは明らかではありませんが、ある特定の機能について考えた場合には便宜的に、各部位をある種の__機能モジュール__と考えることができます。   * 実際には、部位毎の情報処理がどれほど独立しているかは明らかではありませんが、ある特定の機能について考えた場合には便宜的に、各部位をある種の__機能モジュール__と考えることができます。
-  * どの程度の脳部位のまとまり機能モジュールとみなすかについては、達成すべき__機能__に応じて冗長度がありますが、多様な機能を同一のアーキテクチャで実装しようとした場合には、脳の構造が参考になると考えます。また、情報処理の必然性から導き出される機能モジュールの構成デザインは、神経科学にとっても有用な知見を与え得る可能性があります。+  * どの程度の脳部位のまとまり機能モジュールとみなすかについては、達成すべき__機能__に応じて冗長度がありますが、多様な機能を同一のアーキテクチャで実装しようとした場合には、脳の構造が参考になると考えます。また、情報処理の必然性から導き出される機能モジュールの構成デザインは、神経科学にとっても有用な知見を与え得る可能性があります。
   * 神経科学の情報処理に関する重要な知見は、神経細胞の電気生理学的な知見に基づくものですが、ここではそれらには踏み込まず、脳のモジュール分割の概要について述べます。   * 神経科学の情報処理に関する重要な知見は、神経細胞の電気生理学的な知見に基づくものですが、ここではそれらには踏み込まず、脳のモジュール分割の概要について述べます。
    
行 28: 行 28:
  ===  2.3 大脳新皮質以外の部位 ===  ===  2.3 大脳新皮質以外の部位 ===
   * [[https://github.com/wbap/WBA_jp/wiki/%E8%84%B3%E5%99%A8%E5%AE%98%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88|脳器官リスト]]を参照してください。   * [[https://github.com/wbap/WBA_jp/wiki/%E8%84%B3%E5%99%A8%E5%AE%98%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88|脳器官リスト]]を参照してください。
- +  
 ==== 3.脳の結合構造 ==== ==== 3.脳の結合構造 ====
-=== 3.1 広範囲調節系 ===+ ===  3.1 広範囲調節系 ===
   * 脳では、特定の神経核から脳の広範囲に投射される構造を用いて、脳全体を調整・制御しています。   * 脳では、特定の神経核から脳の広範囲に投射される構造を用いて、脳全体を調整・制御しています。
   * 特定の神経伝達物質(ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンなど)により、覚醒、代謝、気分、運動、記憶などが制御されます。   * 特定の神経伝達物質(ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンなど)により、覚醒、代謝、気分、運動、記憶などが制御されます。
行 36: 行 36:
   * (図)   * (図)
  
-=== 3.2 閉回路 ===+ ===  3.2 閉回路 ===
   * 複数モジュールの組み合わせを検討する際、モジュール間の閉回路構造はアーキテクチャの検討において特に有用と考えられます。   * 複数モジュールの組み合わせを検討する際、モジュール間の閉回路構造はアーキテクチャの検討において特に有用と考えられます。
   * 新皮質間:(リンク)   * 新皮質間:(リンク)
行 43: 行 43:
   * 海馬―新皮質:(リンク)   * 海馬―新皮質:(リンク)
  
-=== 3.3 コネクトーム === + ===  3.3 コネクトーム === 
-  * コネクトーム(大域的な結合の情報)を直接、脳の機能と結びつけるのは難しいですが、どの部位が情報連絡のハブになっているかに関する知見を与えます。 +  * [[コネクトーム|]]
-  * 神経科学でこれまでに明らかになっていない部位・相互作用が、知能の理解に重要な可能性があるため、コネクトームの知見は脳全体を等しく網羅している点で重要です。ただし、結合の強さが機能協調の強さと相関するかどうかは現在も議論が続いており、注意が必要です。 +
-  * [[http://journals.plos.org/ploscompbiol/article?id=10.1371/journal.pcbi.1000334|コネクトームデータベースのレビュー論文]]+
  
-==== 4.外部リンク ====+==== 4.その他 ==== 
 +  *[[予測符号化]] 
 +==== 5.外部リンク ====
   * [[https://github.com/wbap/WBA_jp/wiki/%E8%84%B3%E5%99%A8%E5%AE%98%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88|脳器官リスト]]    * [[https://github.com/wbap/WBA_jp/wiki/%E8%84%B3%E5%99%A8%E5%AE%98%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88|脳器官リスト]] 
   * [[http://www.brainvoyager.com/products/braintutor.html|BrainVoyager Brain Tutor]]    * [[http://www.brainvoyager.com/products/braintutor.html|BrainVoyager Brain Tutor]] 
   * [[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%84%B3%E5%9C%B0%E5%9B%B3|ブロードマンの脳地図(Wikipedia)]]   * [[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%84%B3%E5%9C%B0%E5%9B%B3|ブロードマンの脳地図(Wikipedia)]]
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 +==== 6.参考文献 ====
 +  * [[神経科学:参考文献|]]
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  • 神経科学.1446127334.txt.gz
  • 最終更新: 2015/10/29 23:02
  • by kawamura