==== 感覚野 ==== === 構造 === 大脳皮質のうち主に感覚情報を取り扱う部分で、主に後頭部から側頭に分布しています。 領域は感覚の種類によって分けることができます。 * 視覚野\\ 後頭に目からの視覚情報が([[全脳モデル:視床]]経由で)入力されます。\\ より高度な処理は階層的に側頭のいくつかの領野で行われます。 * 聴覚野\\ 側頭に耳からの聴覚情報が(視床経由で)入力されます。 * 体性感覚野\\ 前頭葉と頭頂葉を分ける中心溝の頭頂葉側の部分に体性感覚([[http://bsd.neuroinf.jp/wiki/体性感覚|脳科学辞典]])が入力されます。 === 機能 === 感覚の種類ごとに簡単なパターンを処理する部分からより複雑なパターンを処理する部分へ階層的に情報が流れつつ処理されていきます。\\ ただし、大脳では階層の上から下へ情報を流すフィードバック経路もフィードフォワード経路にひけをとらず存在します。\\ 感覚の種類ごとにパターンが何を表すかという情報を処理する部分(what経路)と、パターンがどこにどのようにあるかという情報を処理する部分(where/how経路)が別れて存在するとされます。\\ パターンがどこにどのようにあるかという情報を処理する部分は、頭頂[[全脳モデル:連合野]]に集約されます。 === モデル === 感覚情報の処理においても、[[全脳モデル:大脳皮質]]で書いた「共通の機能」は必要になるので、そこでのモデルの議論はなりたちます。\\ ただし、予備的な(あるいは特的目的の)モデリングでは、機能の一部のみを取り出してモデル化することもあります。例えば、時間的な要素を無視した空間パターンの認識に重点を置いたモデリングでは、深層学習モデルのCNN([[https://deepage.net/deep_learning/2016/11/07/convolutional_neural_network.html|外部記事]])を用いることが有効だったりします。