bricaプロジェクト

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bricaプロジェクト [2015/10/04 07:26]
ymkw 作成
bricaプロジェクト [2022/10/12 14:41] (現在)
n.arakawa [BriCA プラットフォーム]
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-====== BriCAプロジェクト ======+====== BriCA プロジェクト ====== 
 +BriCA (Brain-inspired Computing Architecture) プロジェクトは、[[WBAI]] 周辺において進められている[[脳全体統合環境の開発]]活動の一つであり、[[コミュニティによるWBA開発]]を目指しています。
  
-[[WBAP]]および[[WBAI]]内において動いている研究開発活動一つあり,[[機械学習結合環境を]]の構築を目的としている.+ここで開発されているソフトウェア(脳型計算アーキテクチャ開発プラットフォーム)が BriCA プラットフォームと呼ばれるものです。
  
 +===== BriCA プラットフォーム =====
 +BriCA プラットフォームは、主な構成要素として以下の2つを持ちます:
 +  * [[BriCAコア]]:[[全脳アーキテクチャ中心仮説]] に基づき脳領域を模した機能モジュール間で数値ベクトルの信号をやりとりする実行環境
 +  * [[BriCA言語]]:アーキテクチャを記述する言語
  
 +脳型の[[認知アーキテクチャ]]開発のために作られたため、以下の点で[[全脳アーキテクチャ]]の実装に適したものとなっています。
 +  * 脳内の分散表現を模した数値ベクトル表現
 +  * 脳内の信号伝達を模したメッセージパッシング
 +  * 脳領域の階層性などアーキテクチャの適切な構造表現が可能
 +  * 脳と同様に領域間で逆誤差伝播を行わない。
 +
 +また、軽量でスケーラブル、マルチプラットフォームという特長があり、OpenAI Gym(エージェント環境)をサポートするとともに、複数の機械学習フレームワークを混合して用いることもできます。\\ 
 +BriCAで記述したコンポーネント(モジュール)は再利用されることが期待されます。
 +
 +[[BriCA言語]]では、記述したアーキテクチャをBriCAコアの実装に変換するインタプリタを提供しています。\\ 
 +また、スプレッドシートで記述したアーキテクチャ(仕様書)をBriCA言語に変換するユーティリティも提供しています。
 +
 +詳細は以下のページを参照ください:**[[BriCA プラットフォームの使い方]]**([[https://www.slideshare.net/wba-initiative/brica202205pdf|説明会スライド]])
 +
 +===== これまでの開発状況 =====
 +BriCA プロジェクトは[[https://lbc.riken.jp|理研BDRバイオコンピューティング研究チーム]]の主導により2014年の夏頃から開始されました。\\
 +2022年のはじめに実利用に関してプラットフォームの周辺ソフトウェアが整備されました。
 +
 +==== V0 開発(2014年11月〜2015年3月) ====
 +BriCA コアの Java 実装(プロトタイピング)を行いました。
 +
 +==== V1 開発(2015年3月〜) ====
 +現在運用・保守中のバージョンです(Pure Python実装)。\\
 +[[BriCAコア]]を参照ください。
 +
 +==== V2 開発 ====
 +最新版([[https://pypi.org/project/BriCA2/|pip]])です。[[https://wba-initiative.org/3401/|2018年のハッカソン]]で用いられましたが、まだ文書化されていません。
 +
 +===== 参考文献 =====
 +  * [[https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2015/webprogram/2015/pdf/2I4-OS-17a-1in.pdf|認知コンピューティングのための汎用ソフトウエアプラットフォームの設計と開発]]、 高橋 et al. (2015)
  • bricaプロジェクト.1443911206.txt.gz
  • 最終更新: 2015/10/04 07:26
  • by ymkw