brica言語

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brica言語 [2015/10/07 16:54]
ymkw [コミュニティによる認知アーキテクチャ開発を促進するBriCA言語]
brica言語 [2015/11/07 17:20]
kawamura
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 ====== BriCA言語 ====== ====== BriCA言語 ======
-[[BriCAプロジェクト]]において開発されている、脳全体を参考にした[[認知アーキテクチャ]]の枠組みを与えるための言語です。+[[BriCAプロジェクト]]において開発されている、複数のモジュールからなる[[認知アーキテクチャ]]の枠組みとしての[[モジュール構成情報]]統一的に記述するためのDSL(Domain Specific Language:ドメイン特化言語)で、[[https://ja.wikipedia.org/wiki/アーキテクチャ記述言語|アーキテクチャ記述言語]]の一種もあります。
  
- +==== BriCA言語の意義 ==== 
-BriCA言語はモジュール構成情報を統一的に記述するためのDSLである. +BriCA言語は、[[コミュニティによるWBA開発|コミュニティによる認知アーキテクチャ開発]]を促進することができます。
- +
-===== BriCA言語の意義 ===== +
-BriCA言語はコミュニティによる認知アーキテクチャ開発を促進できます。+
 それはなぜでしょうか。 それはなぜでしょうか。
  
-1) 汎用人工知能を実現する、大規模な認知アーキテクチャを機械学習等のモジュール組合せとして実現するには、その開発を加速するために開発者コミュニティによる分散共同開発が有効です。 +  - 汎用人工知能を実現する、大規模な認知アーキテクチャを機械学習等のモジュール組合せとして実現するには、その開発を加速するために開発者コミュニティによる分散共同開発が有効です。 
- +  分散共同開発が機能するためには、個別に開発された機械学習モジュールを円滑に共有・流通・組み換え・再利用・置換など実現するために、モジュール間の接続インタフェースの情報を共通化し共有する仕組みが必須です。 
-2) 分散共同開発が機能するためには、個別に開発された機械学習モジュールを円滑に共有・流通・組み換え・再利用・置換など実現するために、モジュール間の接続インタフェースの情報を共通化し共有する仕組みが必須です。 +  その仕組として下記のような条件を満たす仕様を備えたDSLが有効となります。 
- +    * 特定の計算機環境(計算機言語OSなど)に依存しない 
-3) その仕組として下記のような条件を満たす仕様を備えたDSLが有効となります。 +    * 機械学習をモジュールとみなしううる粒度においてモジュール間のインタフェースを記述できる 
-  * 特定の計算機環境(計算機言語OSなど)に依存しない +  これを記述するDSLとしてBriCA言語は以下のような仕様をもちます。 
-  * 機械学習をモジュールとみなしううる多段の粒度においてモジュール間のインタフェースを記述できる +    * モジュール群とそれらが持つポート、およびそれらの間の接続の情報を含みます。 
- +    * モジュールの包含関係の階層性の情報を含みます。(モジュール階層性) 
-4) これを記述するDSLとしてBriCAは以下のな仕様をもちます。+  - したがって、BriCA言語による記述は[[モジュール構成情報]]を持つことができます。
  
-モジュル群とそれらが持つポト、およびそれらの間の接続情報を含みます。+=== WBAアプロチにおけるアキテクチャ記述言語有用性 ===
  
-5) 結果して,BriCA言語による記述は、モジュール構成情報を持つことができます.モジュール構成情報とは,機械学習器ルとみなしうるモジュール集合おびそらの間の接続情報です。 +一般的にみる、[[https://ja.wikipedia.org/wiki/アーキテクチャ記述言語|アーキテクチャ記述言語]](ADL)必ずしも広まっておらずのような短所が挙げらいます(Wikipedia 2015-10-13引用)。
-脳全体のモジュール構成情報は,脳全体につてのモジュール構成情報となります+
  
 +  -  UMLのような汎用的なもの以外に国際的な標準規格がない。
 +  -  現状のADLの構文解析は複雑であり、商用ツールで対応していない。
 +  -  今のところ研究レベルに留まっており、商業的に広く使われるには至っていない。
 +  -  特定の分析に特化して最適化しているものがほとんどである。 
  
 +一方、全脳アーキテクチャ・アプローチ固有の事情に基づくアーキテクチャ記述言語の有用性については次のような事由を挙げることができます。
  
 +  * 脳型制約が存在しなおかつその記述はモジュール内の開発者と異なるアーキテクトによって[[モジュール構成情報]]として記述される。\\ この分業化を促進するために言語が必要である。
 +  * 一般のソフトウェア開発はモジュールを必要に応じて追加することがしばしば行われるが、WBAの開発においては脳器官として意味づけられたモジュールを「置換」するという操作が頻繁に行われる。\\ この操作を行うためには統一的に記述された[[モジュール構成情報]]の存在が必須であり、それを記述する言語が必要である。
  
-仕様[[https://goo.gl/35ipbk|BriCA Language Specification]]+==== BriCA言語の仕様 ==== 
 +[[https://goo.gl/35ipbk|BriCA Language Specification]] に詳しく書かれています。
  • brica言語.txt
  • 最終更新: 2022/04/26 16:38
  • by n.arakawa