brica言語

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面にリンクする

両方とも前のリビジョン 前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
次のリビジョン 両方とも次のリビジョン
brica言語 [2015/10/12 21:04]
n.arakawa [BriCA言語]
brica言語 [2015/10/20 17:12]
n.arakawa
行 1: 行 1:
 ====== BriCA言語 ====== ====== BriCA言語 ======
-[[BriCAプロジェクト]]において開発されている、複数のモジュールからなる[[認知アーキテクチャ]]の枠組みとしての[[モジュール構成情報]]を統一的に記述するためのDSL(Domain Specific Language:ドメイン特化言語)です。+[[BriCAプロジェクト]]において開発されている、複数のモジュールからなる[[認知アーキテクチャ]]の枠組みとしての[[モジュール構成情報]]を統一的に記述するためのDSL(Domain Specific Language:ドメイン特化言語)で、[[https://ja.wikipedia.org/wiki/アーキテクチャ記述言語|アーキテクチャ記述言語]]の一種でもあります。
  
 ==== BriCA言語の意義 ==== ==== BriCA言語の意義 ====
行 13: 行 13:
   - これを記述するDSLとして、BriCA言語は以下のような仕様をもちます。   - これを記述するDSLとして、BriCA言語は以下のような仕様をもちます。
     * モジュール群とそれらが持つポート、およびそれらの間の接続の情報を含みます。     * モジュール群とそれらが持つポート、およびそれらの間の接続の情報を含みます。
-    * モジュールの包含関係の階層性の情報を含みます。+    * モジュールの包含関係の階層性の情報を含みます。(モジュール階層性)
   - したがって、BriCA言語による記述は[[モジュール構成情報]]を持つことができます。   - したがって、BriCA言語による記述は[[モジュール構成情報]]を持つことができます。
  
-==== BriCA言語の仕様 ===+=== WBAアプローチにおけるアーキテクチャ記述言語の有用性 ===
-BriCA言語の仕様は、[[https://goo.gl/35ipbk|BriCA Language Specification]]に詳しく書かれています。+
  
-==== 参考 ==== +一般的にみると,[[https://ja.wikipedia.org/wiki/アーキテクチャ記述言語|アーキテクチャ記述言語]](ADL)は必ずしも広まっておらず、次のような短所が挙げられています(Wikipedia 2015-10-13引用)。
-[[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E8%A8%98%E8%BF%B0%E8%A8%80%E8%AA%9E|アーキテクチャ記述言語]]+
  
 +  -  UMLのような汎用的なもの以外に国際的な標準規格がない。
 +  -  現状のADLの構文解析は複雑であり、商用ツールで対応していない。
 +  -  今のところ研究レベルに留まっており、商業的に広く使われるには至っていない。
 +  -  特定の分析に特化して最適化しているものがほとんどである。 
 +
 +一方、全脳アーキテクチャ・アプローチ固有の事情に基づくアーキテクチャ記述言語の有用性については次のような事由を挙げることができます。
 +
 +  * 脳型制約が存在しなおかつその記述はモジュール内の開発者と異なるアーキテクトによって[[モジュール構成情報]]として記述される。\\ この分業化を促進するために言語が必要である。
 +  * 一般のソフトウェア開発はモジュールを必要に応じて追加することがしばしば行われるが、WBAの開発においては脳器官として意味づけられたモジュールを「置換」するという操作が頻繁に行われる。\\ この操作を行うためには統一的に記述された[[モジュール構成情報]]の存在が必須であり、それを記述する言語が必要である。
 +
 +==== BriCA言語の仕様 ====
 +[[https://goo.gl/35ipbk|BriCA Language Specification]]に詳しく書かれています。
  • brica言語.txt
  • 最終更新: 2022/04/26 16:38
  • by n.arakawa