brica言語

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brica言語 [2015/10/14 13:28]
n.arakawa [BriCA言語の意義]
brica言語 [2015/11/07 17:20]
kawamura
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 ====== BriCA言語 ====== ====== BriCA言語 ======
-[[BriCAプロジェクト]]において開発されている、複数のモジュールからなる[[認知アーキテクチャ]]の枠組みとしての[[モジュール構成情報]]を統一的に記述するためのDSL(Domain Specific Language:ドメイン特化言語)です。 +[[BriCAプロジェクト]]において開発されている、複数のモジュールからなる[[認知アーキテクチャ]]の枠組みとしての[[モジュール構成情報]]を統一的に記述するためのDSL(Domain Specific Language:ドメイン特化言語)で[[https://ja.wikipedia.org/wiki/アーキテクチャ記述言語|アーキテクチャ記述言語]]の一種あります。
-これは[[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E8%A8%98%E8%BF%B0%E8%A8%80%E8%AA%9E|アーキテクチャ記述言語]]の一種言えます。+
  
 ==== BriCA言語の意義 ==== ==== BriCA言語の意義 ====
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 それはなぜでしょうか。 それはなぜでしょうか。
  
-  - 汎用人工知能を実現する、大規模な認知アーキテクチャを機械学習等のモジュール組合せとして実現するには、その開発を加速するために開発者コミュニティによる分散共同開発が有効です。+  - 汎用人工知能を実現する、大規模な認知アーキテクチャを機械学習等のモジュール組合せとして実現するには、その開発を加速するために開発者コミュニティによる分散共同開発が有効です。
   - 分散共同開発が機能するためには、個別に開発された機械学習モジュールを円滑に共有・流通・組み換え・再利用・置換など実現するために、モジュール間の接続インタフェースの情報を共通化し共有する仕組みが必須です。   - 分散共同開発が機能するためには、個別に開発された機械学習モジュールを円滑に共有・流通・組み換え・再利用・置換など実現するために、モジュール間の接続インタフェースの情報を共通化し共有する仕組みが必須です。
   - その仕組みとして、下記のような条件を満たす仕様を備えたDSLが有効となります。   - その仕組みとして、下記のような条件を満たす仕様を備えたDSLが有効となります。
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   - これを記述するDSLとして、BriCA言語は以下のような仕様をもちます。   - これを記述するDSLとして、BriCA言語は以下のような仕様をもちます。
     * モジュール群とそれらが持つポート、およびそれらの間の接続の情報を含みます。     * モジュール群とそれらが持つポート、およびそれらの間の接続の情報を含みます。
-    * モジュールの包含関係の階層性の情報を含みます。(モジュール階層性)+    * モジュールの包含関係の階層性の情報を含みます。モジュール階層性
   - したがって、BriCA言語による記述は[[モジュール構成情報]]を持つことができます。   - したがって、BriCA言語による記述は[[モジュール構成情報]]を持つことができます。
  
 === WBAアプローチにおけるアーキテクチャ記述言語の有用性 === === WBAアプローチにおけるアーキテクチャ記述言語の有用性 ===
  
-一般的にみると[[https://ja.wikipedia.org/wiki/アーキテクチャ記述言語|アーキテクチャ記述言語]](ADL)は必ずしも広まっておらず、次のような短所が挙げられています(Wikipedia 2015-10-13引用)。+一般的にみると[[https://ja.wikipedia.org/wiki/アーキテクチャ記述言語|アーキテクチャ記述言語]](ADL)は必ずしも広まっておらず、次のような短所が挙げられています(Wikipedia 2015-10-13引用)。
  
   -  UMLのような汎用的なもの以外に国際的な標準規格がない。   -  UMLのような汎用的なもの以外に国際的な標準規格がない。
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   -  特定の分析に特化して最適化しているものがほとんどである。    -  特定の分析に特化して最適化しているものがほとんどである。 
  
-特に全脳アーキテクチャ・アプローチ固有の事情により、アーキテクチャ記述言語の有用性があるかどうかの議論が必要です。 +一方、全脳アーキテクチャ・アプローチ固有の事情に基づくアーキテクチャ記述言語の有用性についてよう事由挙げることができま
- +
-以下考えられる理由をのべます。 +
- +
-  * 脳型制約が存在しなおかその記述モジュール内開発者と異るアーキテクトによって[[モジュール構成情報]]として記述される.この分業化促進するために言語が必要である。 +
-  * 一般のソフトウェア開発はモジュールを必要に応じて追加することがしばしば行われるが,WBAの開発においては脳器官として意味づけられたモジュールを「置換」するという操作が頻繁に行われる.この操作を行うためには統一的に記述された[[モジュール構成情報]]の存在が必須あり,それを記述る言語が必要である. +
  
 +  * 脳型制約が存在しなおかつその記述はモジュール内の開発者と異なるアーキテクトによって[[モジュール構成情報]]として記述される。\\ この分業化を促進するために言語が必要である。
 +  * 一般のソフトウェア開発はモジュールを必要に応じて追加することがしばしば行われるが、WBAの開発においては脳器官として意味づけられたモジュールを「置換」するという操作が頻繁に行われる。\\ この操作を行うためには統一的に記述された[[モジュール構成情報]]の存在が必須であり、それを記述する言語が必要である。
  
 ==== BriCA言語の仕様 ==== ==== BriCA言語の仕様 ====
-BriCA言語の仕様は、[[https://goo.gl/35ipbk|BriCA Language Specification]]に詳しく書かれています。 +[[https://goo.gl/35ipbk|BriCA Language Specification]] に詳しく書かれています。
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-==== 参考 ==== +
-[[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E8%A8%98%E8%BF%B0%E8%A8%80%E8%AA%9E|アーキテクチャ記述言語]] +
  • brica言語.txt
  • 最終更新: 2022/04/26 16:38
  • by n.arakawa