脳参照アーキテクチャ (BRA)

脳参照アーキテクチャ(Brain Reference Architecture: BRA)は、脳型ソフトウエアの設計情報となる参照モデルであり、それ自体はプログラムとして動作するものではない。BRAは、人の認知行動との関係が明らかな脳のメゾスコピック・レベルの解剖学的構造を基盤とした脳情報フロー(Brain Information Flow: BIF) と、それに整合的な計算機能の記述である仮説的コンポーネント図からなる。BRAは、多様な神経科学知見を用いた脳神経回路のリバースエンジニアリング手法(SCID法と呼ばれる)により構築される。

関連する全脳参照アーキテクチャ(WBRA: Whole Brain Reference Architecture)は脳全体についてのBRAである。

WBAIでは、脳型ソフトウェアの開発をガイドするための標準的な表記法として定義したBRA(Brain Reference Architecture)の記述マニュアルを公開しています。BRAは、脳のメゾスコピックレベルの解剖学的構造に、機能的な仮説や現象を付加した設計データであり、主にソフトウェアの構造仕様を提供するものです[1]。

BRAデータの具体例も公開しています。これは、海馬体の神経回路に整合的にナビゲーション機能を記述した論文[2]に関連するBRAデータの審査前バージョンです。(* WBAIによる審査を経て正式版となります .)

BRAデータは、私たちWBAIが推進する全脳アーキテクチャによる汎用人工知能の構築を具現化する「BRA駆動開発」において中心的役割を担っています。

(cf. Reference Architecture (Wikipedia))

(cf. BRA Wiki English page)

参考文献