bricaプロジェクト
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bricaプロジェクト [2015/10/05 11:05] – [BriCAプラットフォームの主要な要素] n.arakawa | bricaプロジェクト [2022/10/12 14:41] (現在) – [BriCA プラットフォーム] n.arakawa | ||
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- | ====== BriCAプロジェクト ====== | + | ====== BriCA プロジェクト ====== |
- | BriCA (Brain-inspired Computing Architecture)プロジェクト は, | + | BriCA (Brain-inspired Computing Architecture) プロジェクトは、[[WBAI]] |
- | [[WBAP]]および[[WBAI]]内において動いている研究開発活動の一つであり, | + | |
- | そこで開発されているソフトウェアがBriCAプラットフォームと呼ばれている. | + | |
- | [[全脳アーキテクチャ・アプローチ]]のミッション・ステートメントを支える[[機械学習結合環境]]の構築を目的としている. | + | ここで開発されているソフトウェア(脳型計算アーキテクチャ開発プラットフォーム)が BriCA プラットフォームと呼ばれるものです。 |
- | 将来的に,本プロジェクト成果の一部を,[[WBAI]]における標準的な[[機械学習結合環境]]とする狙いがある. | + | ===== BriCA プラットフォーム ===== |
+ | BriCA プラットフォームは、主な構成要素として以下の2つを持ちます: | ||
+ | * [[BriCAコア]]:[[全脳アーキテクチャ中心仮説]] に基づき脳領域を模した機能モジュール間で数値ベクトルの信号をやりとりする実行環境 | ||
+ | * [[BriCA言語]]:アーキテクチャを記述する言語 | ||
- | ===== BriCAプラットフォームの主要な要素 ===== | + | 脳型の[[認知アーキテクチャ]]開発のために作られたため、以下の点で[[全脳アーキテクチャ]]の実装に適したものとなっています。 |
- | BriCAプラットフォームで仕様検討や開発が行われている主要なソフトウェアとして以下がある. | + | * 脳内の分散表現を模した数値ベクトル表現 |
- | * 言語([[BriCA言語]]):脳全体を参考にして認知アーキテクチャの枠組みを与えるための言語.脳全体のメゾスコピックな接続(コネクトーム・データ等[[脳全体のモジュール構成情報]])を記述することができる. | + | * 脳内の信号伝達を模したメッセージパッシング |
- | * コア(BriCAコア):実行環境 | + | * 脳領域の階層性などアーキテクチャの適切な構造表現が可能 |
+ | * 脳と同様に領域間で逆誤差伝播を行わない。 | ||
- | ===== これまでの開発状況 ===== | + | また、軽量でスケーラブル、マルチプラットフォームという特長があり、OpenAI Gym(エージェント環境)をサポートするとともに、複数の機械学習フレームワークを混合して用いることもできます。\\ |
- | BriCAプロジェクトは[[WBAP]]の一部として2014年の夏頃から開始された. | + | BriCAで記述したコンポーネント(モジュール)は再利用されることが期待されます。 |
- | ==== V0開発(2014年11月〜2015年3月) ==== | + | |
- | ==== V1開発(2015年4月〜) ==== | + | [[BriCA言語]]では、記述したアーキテクチャをBriCAコアの実装に変換するインタプリタを提供しています。\\ |
+ | また、スプレッドシートで記述したアーキテクチャ(仕様書)をBriCA言語に変換するユーティリティも提供しています。 | ||
- | === V1開発におけるBriCA言語 === | + | 詳細は以下のページを参照ください:**[[BriCA プラットフォームの使い方]]**([[https:// |
+ | ===== これまでの開発状況 ===== | ||
+ | BriCA プロジェクトは[[https:// | ||
+ | 2022年のはじめに実利用に関してプラットフォームの周辺ソフトウェアが整備されました。 | ||
- | === V1開発におけるBriCAコア | + | ==== V0 開発(2014年11月〜2015年3月) ==== |
- | + | BriCA コアの Java 実装(プロトタイピング)を行いました。 | |
- | [[http:// | + | |
- | + | ||
- | 抽象化された形で接続(アーキテクチャ)を記述するためのBriCA言語も実装中です。 | + | |
- | + | ||
- | == ソースコードとドキュメント == | + | |
- | * [[https:// | + | |
- | * [[http:// | + | |
- | ==== 参考文献 | + | ==== V1 開発(2015年3月〜) |
- | | + | 現在運用・保守中のバージョンです(Pure Python実装)。\\ |
+ | [[BriCAコア]]を参照ください。 | ||
+ | ==== V2 開発 ==== | ||
+ | 最新版([[https:// | ||
+ | ===== 参考文献 ===== | ||
+ | * [[https:// |
bricaプロジェクト.1444010705.txt.gz · 最終更新: 2015/10/05 11:05 by n.arakawa