近年、人工知能の安全性やガバナンス、解釈可能性、人類全体の福祉に配慮した開発など、AIの持つ潜在的なリスクを軽減するために取り組まれる研究領域としてAI Alignmentが急速に発展しています。
この領域は、「脳全体のアーキテクチャに学び人間のような汎用人工知能を創る(工学)」を目指す当法人にとっても、その影響を考え上で非常に重要な領域となります。
こうした背景もあり、2023年3月11日から12日にかけて行われたJapan AI Alignment Conference 2023には、当法人からも、山川宏(代表)、松尾 豊(副代表)、髙橋 恒一(副代表)が参加しました。
初日の「 Overview of Japanese AI safety research directions」では、山川と高橋が講演を行いました。
- Hiroshi Yamakawa, Whole Brain Architecutre Approace for AGI development
こちらのビデオの1:34頃 - Koichi Takahashi, The Automation of science/Robotic biology/Scenarios and branch points to futre machie intelligence
こちらのビデオの1:42頃
また二日目の「Participant-driven talks, and open discussion」では、山川が講演を行いました。
- Hiroshi Yamakawa, Yutaka Matsuo, Life revolution and Digital sapience
こちらのビデオの 1:02:26頃
主に、「山川宏、松尾豊、最も持続しやすい生命社会への移行を目指す「生命革命」シナリオ. 人工知能 38, 254–265 (2023)」の内容を説明しました。
なおその後において日本国内の関連活動を活性化するために、AI Alignment Japan Slackワークスペースが立ち上げられました。AIが人類に与える影響やそのリスクに関心のある方々が交流できる場となっていますので、以下の招待リンク(有効期限あり)より、ぜひご参加ください。
https://join.slack.com/t/aialignmentjapan/shared_invite/zt-1scwq3511-HkNNuEfszb7drEGwhynAtw
AI Alignmentをはじめ、広くAIに関心がある研究者やエンジニア、学生など、様々なバックグラウンドを持つ方々が参加しています。新しいアイデアを共有し、コラボレーションの機会を増やすことができるかもしれません。