概要
全脳アーキテクチャ・イニシアティブ(WBAI)は、人類社会と調和する汎用人工知能の実現を長期的に支えるために設立された非営利活動法人です。脳に学んだ汎用的な人工知能の研究開発を促進するためのさまざまな活動を行っています。
WBAI では「ことばの障害と脳」をテーマにハンズオンを 2018年 9 月 17 日に行いました。 第 2 回となる今回は、失読症の中でも意味に関する興味深い読み誤り症状を呈する 深層失読症を取り上げます。 たとえば、「シンフォニー」を「シンパシー」と言い間違えるのは音韻性または視覚性の誤りですが、 「シンフォニー」を「オーケストラ」と言い間違えると意味性の誤りになります。意味性の読み誤りの発生機序を探ることは我々の知識構造を推し量る上で有効な手法となり得ると言えるでしょう。
今回のハンズオンでは失読症の症状をシミュレートすることにより、健常者と脳損傷患者の脳とを総合的に考えることを目指しています。 今回は失読症の障害から意味の構造や性質を実装するモデルを取り上げます。 進化上、人間にしか持ち得なかった言語機能に光を当てることにより全脳アーキテクチャの解明と完成に向けた一里塚となると考えます。
開催情報
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- 日時:2019年3月21日木曜日(春分の日) 11:00-16:00
- 11時集合
- 11:00-12:00 オリエンテーション
- 13:00-15:00 ハンズオン
- 15:00-15:45 結果の発表
- 15:45-16:00 まとめ
- 開催場所: φカフェ (文京区本郷5丁目24-5 角川本郷ビル6階)
- テーマ: 深層失読
- 応募:こちらのフォームから申し込みください。
申し込み〆切:3月20日 - 応募資格
- 人間と機械の知性について興味にある方
- ノートパソコンを持参できる方
※ Google Colaboratory(クラウド) 上に環境を準備します(Chrome推奨)。
- 体制
- 実行委員会:
- 武藤淳(藤田保健衛生大学、慶應義塾大学脳神経外科)
- 浅川伸一(東京女子大学)
- スーパーバイザ
- 村西幸代(君津中央病院言語治療室)
- 古川大輔(君津中央病院言語治療室)
- 大関洋平(早稲田大学・理研革新知能統合研究センター)
- 計算論的心理言語学東京 Computational Psycholinguistics Tokyo (CPT)
- 実行委員会:
- 事前資料:失語,失読に関する神経心理学モデルの基礎
- 問い合わせ先:浅川伸一(asakawa@ieee.org)
- 日時:2019年3月21日木曜日(春分の日) 11:00-16:00