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非常勤研究開発者募集:ヒト脳型AGIの設計情報を構築する

私たちは、急速に進歩する人工知能(AI)と人類の関係を調整することに役立ちうる、人にとって解釈しやすいヒト脳型汎用人工知能の構築を促進しています。そのために、このプロジェクトでは、その設計情報である全脳参照アーキテクチャ(WBRA)を早期に作成し公開することをめざしており、その野心的な活動に、熱意を持って貢献する非常勤研究開発者を求めています。

【背景】

本募集は、脳全体のアーキテクチャから学んで脳型汎用人工知能ソフトウエアの構築を推進する全脳アーキテクチャアプローチの研究と開発に関わるものです。現在、そのアプローチは脳参照アーキテクチャ(BRA)駆動開発によって進められています。そこではまずメゾスコピックレベルの解剖学的構造である脳情報フローを抽出し、それと整合的な計算機能の仮説的コンポーネント図を設計します。そしてそのコンポーネント図を参照しながら脳型ソフトウエアを実装します。ヒト脳型汎用人工知能は、脳との対応付けにより解釈可能性が高いことから、AIと人類の関係を調整することに役立ちます。

【募集人材】

募集1: 仮説的コンポーネント図の設計

  • 業務内容: この役割では、新皮質領域間や新皮質の局所回路、小脳、基底核、海馬、扁桃核など、脳の重要な部分の仮説的コンポーネント図を設計します。これには、脳の各部分がどのように相互作用し、全体としてどのように機能するかを理解し、それをモデル化する作業が含まれます。
  • 必要スキル: 神経科学の論文を深く理解し、それらの知識を基に解剖学的構造に基づく計算モデルについて検討することに興味のある方。複雑な生物学的システムをモデル化することについて議論できる方を求めます。

募集2: BRA駆動開発の自動化研究

  • 業務内容: BRA駆動開発のプロセスの効率化および自動化に関する研究を行います。具体的には、脳情報フローや仮説的コンポーネント図の設計、評価プロセスに関わる処理システムの開発と構築を担当します。この役割は、プロジェクトの技術的な基盤を強化し、全体の効率を向上させることを目的としています。
  • 必要スキル: データベースエンジニアリングに関する実務経験を持つ方。

募集3: BRA駆動開発に関わる環境の整備

  • 業務内容: BRA駆動開発に必要なソフトウエア環境の管理、整備、および改善を担当します。これには、脳全体の脳情報フロー・データ、BRAの投稿管理システム、BRAの基礎情報を蓄積するデータベースの管理と改善が含まれます。この役割は、プロジェクトの技術的な基盤を支え、スムーズな運営を保証することを目的としています。
  • 必要スキル: 複数人でのシステム開発経験。使用した開発言語は問いませんが、多様な技術スタックに対応できる柔軟性が求められます。

【勤務条件と待遇】

  • 勤務地: 東京大学(文京区本郷)。ただし、柔軟なリモートワーク体制を採用しています。
  • ミーティング: オンラインでの隔週ミーティングを通じて、プロジェクトの進捗と調整を行います。
  • 採用時期: 随時。プロジェクトのニーズに合わせて、適切なタイミングでの参加が可能です。
  • 任期: 最長3年半(2027年3月まで)。個々の状況に応じて柔軟に対応します。
  • 待遇: 経験と能力に基づき、相談の上で決定します。

【応募資格】

  • 情報科学と神経科学の交差する分野に関心があり、関連分野での学士レベル以上の知識と経験を有する方。
  • 学術発表や論文執筆の経験がある方を歓迎します。

【応募方法】

  • 応募には、関連分野での研究や開発実績を示す資料(職務経歴書など)をご提出ください。
  • 興味をお持ちの方は、こちらのフォームからご連絡ください。お問い合わせも歓迎します。

以上です