第4回全脳アーキテクチャ・ハッカソン「AIにまなざしを」参加者募集案内

NPO法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブでは、汎用的な人工知能の開発に向けた最短距離は脳に学ぶこと、つまり全脳アーキテクチャ・アプローチであると考えています。全脳アーキテクチャの開発を促進するため、毎年秋にハッカソンを企画しています。これまで、2015年に「複合機械学習」、2016年には「認知アーキテクチャ」、2017年は「目覚めよ海馬!(映像)」として、徐々に脳に学ぶ度合いを強めながら、計3回開催してきました。

今年は「AIにまなざしを」をテーマとして、複数の視覚タスクを脳のように解く単一の計算モデルを構築していただきます。技術的なポイントは二つあります。一つは、主に新皮質系がかかわる眼球運動の制御です。もう一つは、大脳基底核と新皮質のループにより前者が後者に抑制信号を送ることからなる制御回路です。このループは、眼球運動だけでなく、身体運動、思考、意欲などの高次機能広範に共通の回路であるため、全脳アーキテクチャ完成に向けた一つの重要な関門となるでしょう。

開催日

2018年 10月6日(土)10:00〜 10月8日(祝)17:00

開催場所

φ cafe(東京都文京区本郷5-24-5 角川本郷ビル6階)

参加費:無料

会場までの交通費、宿泊費、懇親会費は原則自己負担ですが、一定の規準を満たした学生の方は、旅費および宿泊費の支給を受けることができます(詳細は下記)。

参加定員

30名程度

申し込み

チーム登録申し込みフォームから8月27日(月)までに申し込みください。

申込はチーム単位 (一名でも可) でお願いします。Githubにチームリポジトリをご用意の上、ハッカソンで取り組む予定の課題内容をリポジトリの README に明記下さい。参加者を決定するための審査に使用します。

※参加者の数が一定数を超えた場合、あるいはプロジェクトの概要が本ハッカソンの趣旨と関連性が乏しかったり、公序良俗に反すると判断される場合は、申し込みをお断りすることがあります。

プログラムコードの公開

全脳アーキテクチャー開発の推進のため、ハッカソンで作成したプログラムコードの公開をお願いします。これに伴い、以下の項目もお願いすることになります。

評価

開発されたシステムの評価には、提供される環境シミュレータ上の5種類程度の規定課題を用います。一つのシステムでより多くの課題や機能を実現できる汎用性の高いシステムが高く評価されます。

開発されたシステムについては、下記のような項目に関して審査が行われます。

  • 神経生物学的妥当性(網羅性)  
    • モジュールの機能の妥当性
    • モジュール間の結合の妥当性
  • 性能評価(工学的有用性)
    • 多くの課題への対応(機能的な汎用性)
    • 学習の速度
    • 実行速度&正確さ
    • 報酬レート(成功率÷意思決定に要する時間)の評価
  • その他の加点基準 (プレゼン、コードなどで個別に判断)
    • 計算論的なシンプルさ
    • オリジナリティー
    • 発展性

優秀な作品を残した入賞者には賞金が授与されます。

スケジュール

  • 参加登録開始:7月24日(水)
  • タスクのサンプルコード公開:8月14日(火)
  • 事前説明会:8月19日(日)15〜19時(含WBAミニ勉強会・Oculomotor Loop)
    • 場所:φ cafe(東京都文京区本郷5-24-5 角川本郷ビル6階)
    • 資料
  • 参加登録〆切: 8月27日(月)
  • エージェントのサンプルコード公開:8月下旬
  • 参加者発表: 8月31日(金)
  • ハッカソン実施:  10月6日(土)〜 10月8日(祝)
    • 10月6日(土)
      • 集合:午前10時
    • 10月7日(日)開発作業
    • 10月8日(月祝)
      • 開発終了:正午
      • 審査、発表会および表彰式:午後
      • 終了目安時刻:17時

当日タイムライン

– 10月6日(土)
 10:00 開場、受付
 10:30 趣旨説明 高橋恒一
 10:40 開会宣言 (未定)
 11:10 各チーム紹介(計画宣言、2分/チーム)
 11:30 ハッカソン進行概要説明(オリエンテーション)
 11:50 WBAI Contributor Agreementへの署名
 12:00 ハッカソン開始
 18:30~20:00 神経科学者と話せる懇親会

– 10月7日(日)
 9:00~20:00 ハッカソン
 24:00 レビュー用コード提出(任意)

– 10月8日(月)
 9:00~12:00 ハッカソン
 12:00〜 (ランチ)
 12:50 写真撮影
 13:00 成果発表会 (1チーム10分ずつ)
 15:00 審査会
 16:20 講評(審査委員長)
 16:45 閉会

学生参加者の旅費等の補助

学生の参加者のうち、下記の条件を満たすものには、WBAIから旅費および宿泊費の支給を受けることができます(上限一人あたり6万5千円)。

・ハッカソンの全日程(10月6日~8日)に参加していただくこと。
・本ハッカソンで作成した作品の公開(条件については下記参照)

詳細はこちらを参照ください。

使用ソフト等

認知アーキテクチャのサンプルコードを提供します(言語は基本的にPython)。

協力者/スポンサー等募集

参加者への賞品、賞金提供、差し入れ等に協力いただける皆様のご連絡をお待ちしております。

連絡先: hackathon2018 [at] wba-initiative.org

遠隔開催

東京まで来ることができない参加希望者の方で遠隔開催を企画されたい方はご連絡ください。

質問

hackathon2018 [at] wba-initiative.org でお受けいたします。

主催:NPO法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ(運営支援: WBAIサポーターズ)

協力:ドワンゴ人工知能研究所

後援:人工知能学会 汎用人工知能研究会
後援:新学術領域研究 人工知能と脳科学の対照と融合
後援:文部科学省 ポスト「京」萌芽的課題 「全脳シミュレーションと脳型人工知能
後援:新学術領域研究 「脳情報動態」
後援:Project AGI
後援:日本神経回路学会
後援:文部科学省社会人教育事業enPiT-Proスマートエスイー
後援:人工知能学会
後援:
理化学研究所 生命機能科学研究センター