NC研究会 (2023年3月)の企画セッション「脳アーキテクチャー」でのBRAデータ投稿方法について

NC研究会(2023年3月)で開催を企画している「脳アーキテクチャ」のデータ投稿に関するご案内です。

現在の神経科学においては、脳の様々な領域において解剖学的構造の理解が進んでいます。ですから脳と似た形で認知行動を再現する神経回路モデルにおいては、そこで実現される計算機能が、それを支える解剖学的構造に整合していることによってその妥当性が高まります。
そこで、2022年9月に続き、2023年3月末に開催される電子情報通信学会ニューロコンピューティング研究会において「脳アーキテクチャー」企画セッションを設けます。これは、通常の論文とともに、補足的な公開資料として、脳参照アーキテクチャ(BRA)という標準形式で計算モデルを記述したデータおよびその簡単な英文説明資料を付与することによって、解剖学的構造に整合した計算機能の記述を促進するものです(データ公開時のライセンスはCreative Common License(CC-BY-SA:表示-継承)です)。
投稿されたデータは、ベータ版として公開されているWholeBIFデータに統合されることで、将来的にビジビリティや有用性が高まってゆくと期待できます。ここでWholeBIFは、NPO法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブが構築を進めている脳全体のメゾスコピックレベルの解剖学的構造データです。

BRAデータは主に以下から構成され、投稿者が作成したデータは企画者が評価した上で統合されます。

BRAは、モデル化にあたって対象としている神経科学的構造を記述する「脳情報フロー(BIF:Brain Information Flow)」と、その構造に付与した機能を記述する「仮説的コンポーネント図(HCD:Hypothetical Component Diagram)」からなります。

【スケジュール】

  • 発表申込〆切: 2023年1月10日(火)
  • 原稿提出〆切: 2023年2月中旬
  • データ提出締切: 2023年2月中旬
  • NC研当日:
    • 日時: 2023年3月13日(月)~3月15日(水)
    • 会場:電気通信大学
    • 発表形態:ハイブリッド形式(予定)
    • 研究会詳細情報[リンク]

【データ作成・データ投稿までの流れ】

詳細な作成方法については「HCD関連データ作成マニュアル」をご参照ください。

1. リンクより「Template.hcd」(2023/12/19現在 ver.1-4)をご自身(BRA作成者)のGoogle Driveにコピーしてください。

2.「HCDデータ作成マニュアル」に従い、上記のTemplate.hcdを編集する形でBRAデータを作成してください。また、BRAやその用語等については以下のレクチャー動画も併せてご参照ください。

  • 第3回 WBAレクチャー[オンライン]脳型機械学習モデルの構築体験記:海馬のような確率的生成モデルはどのような足場の上に作られたのか?[link]
  • 第4回 WBAレクチャー[オンライン]脳のコンポーネント図の作り方:プロセス間関係の整理と確率モデルによる記述[link]

3. 作成したHCDを説明する文章(HCD Descriptive Text: Project ID [Template])および、HCDを表す Component Diagram の画像ファイル(HCD Image:拡張子 png)を作成してください。

4. データ提出は提出サイトより、以下のファイルを含むGoogle Drive URLを提出いただく形でご提出を頂く予定です。(締切:2023年2月中旬予定)

※※提出ファイル※※

  • HCD データ(.hcd)
  • HCD Descriptive Text: Project ID [Template]
  • HCD Image(.png)

データ提出サイトは改めてオープンいたします。