コネクトーム

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コネクトーム

コネクトーム(connectome)は,様々な生物種における神経系のネットワーク地図であり,2010年頃から研究が活性化している.ネットワークのの各要素はニューロン、ニューロン群、領野などであったりする. 概要はWikiPediaにもあるが,ざっと眺めるのに良さそうなOlaf Sporns氏の2015年の講演資料「The Human Connectome」(PDFファイル)がある.また,日本語の書籍としては氏の「」がある. 少し進んで認知アーキテクチャとの関係については,Neuronに掲載されたSteven氏らの「Brain Networks and Cognitive Architecture」(有料)が良い解説になっている.

  • コネクトーム(大域的な結合の情報)を直接、脳の機能と結びつけるのは難しいですが、どの部位が情報連絡のハブになっているかに関する知見を与えます。
  • 神経科学でこれまでに明らかになっていない部位・相互作用が、知能の理解に重要な可能性があるため、コネクトームの知見は脳全体を等しく網羅している点で重要です。ただし、結合の強さが機能協調の強さと相関するかどうかは現在も議論が続いており、注意が必要です。
  • コネクトーム.1457275777.txt.gz
  • 最終更新: 2016/03/06 23:49
  • by ymkw