機械学習:神経伝達物質
神経伝達物質
グルタミン酸,GABA といった伝達物質に加えて,ドーパミン,セロトニン,ノルアドレナリン,アセチルコリン,などの神経修飾物質が知られています。 銅谷は神経修飾物質が学習のメタパラメータの制御に関与するという仮説を提案しています。 これによれば,
- ドーパミン系は報酬予測の変化 δ を表現
- セロトニン系は報酬評価の時間スケール γ を制御
- ノルアドレナリン系は動作学習の逆温度 β を制御
- アセチルコリン系は学習速度係数 α を制御
となります。脳内の神経修飾物質と強化学習で用いられるパラメータの対応関係を示唆した興味深い仮説です。
文献
K. Doya, Metalearning and neuromodulateion, Neural Networks, Vol. 15, pp.495-506, 2002.
機械学習/神経伝達物質.txt · 最終更新: 2016/02/24 04:08 by asakawa