脳全体のモジュール構成情報

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脳全体のモジュール構成情報

モジュール構成情報は,機械学習モジュールおよびその接続情報である. 脳全体のモジュール構成情報は,脳全体についてのモジュール構成情報であり,全脳アーキテクチャ・アプローチにおいては,この情報により認知アーキテクチャが構成されることを前提としている.

この情報は,全脳アーキテクチャ・アプローチのミッション・ステートメントの前半部分である「脳全体のアーキテクチャに学び〜」を体現するために非常に重要である.

脳全体のモジュール構成情報の主要な情報源としては,様々な動物種における脳全体のメゾスコピックな接続(コネクトーム・データ等)が想定されている.

コネクトーム・データをBriCA言語上で表現すること自体も一つの技術課題ではある. しかし仮に,「脳は機械学習モジュールに分解できる」という仮説を受け入れたとしても課題が存在し今後の研究/検討が必要である. 以下に代表的な課題を列挙する.

  • 課題1:静的なモジュール間結合は密すぎて,認知アーキテクチャを構築するには不十分かもしれない.
  • 課題2:メゾスコッピックなレベルでの神経集団のクラスタリングが,機械学習モジュールとすべきクラスタと一致する保証がない.
  • 課題3:特定の認知タスクを実行しているコンテクストにおいての,モジュール間の関係性を校了すべきであろう.
  • 脳全体のモジュール構成情報.1444207013.txt.gz
  • 最終更新: 2015/10/07 17:36
  • by ymkw