全脳アーキテクチャの研究開発

全脳アーキテクチャ中心仮説を前提とした、全脳アーキテクチャ・アプローチにおける研究開発には次のような種類のものがあります。

1. 脳器官モジュールの研究開発

脳器官モジュールの研究開発においては、脳器官(大脳新皮質の領野、基底核海馬扁桃核等)もしくはそれらの下位領域の機能の実装を行います。

2. 脳型認知アーキテクチャの研究開発

脳型認知アーキテクチャの研究開発においては、脳器官モジュールを統合することで脳全体の構造に学んだ認知アーキテクチャを構築します。アーキテクチャそれ自体の設計、カリキュラム学習の研究などを含みます。

3. 統合環境の開発

脳全体統合環境の開発においては、脳型認知アーキテクチャの研究開発を支えるためのソフトウェア環境を開発します。


議論事項

この中で脳型認知アーキテクチャの研究開発は、現状の全脳アーキテクチャの定義を含むあらゆる面からみて明らかに中心的な研究開発となります。

また脳全体統合環境の開発は、主に脳型認知アーキテクチャの研究開発をサポートするものであることは明らかです。

一方で、脳器官モジュールの研究開発については、ミッション・ステートメントには含まれています。そして全脳アーキテクチャ中心仮説が起点となっています。

しかしながら、現在の全脳アーキテクチャの定義では、アーキテクチャの側面が強調されいるので、その観点からすると全脳アーキテクチャという名前に脳器官モジュールの研究開発が入りづらくなるので、調整が必要です。

全体の機能を実現するのに部品の研究をしなくてよいというのは奇妙です。上記項目は言うまでもないかと。

アーキテクチャは全体としての機能を実現するための構造に係り、部品の研究はこれとは別ではないでしょうか。ソフトウェアアーキテクチャが「ソフトウェアコンポーネント、それらの外部特性、またそれらの相互関係から構成される」としていることが正しければ、そこに部品の研究は入らないと思われます。
← ソフトウェアコンポーネント=部品なので入るのではないでしょうか。入らないとしても、アーキテクチャには階層性があるので、これ以上分解できないアトミックな部品を除いてはアーキテクチャ的な考察の対象になるはずです。