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第3回全脳アーキテクチャ・ハッカソン「目覚めよ海馬!:汎用人工知能プロトタイプにむけた海馬モデルの組み込み」参加者募集案内

画:山本画伯、線画化:Sketch Simplification、着色:PaintsChainer

全脳アーキテクチャ・イニシアティブ(WBAI)は、人類社会と調和する汎用人工知能の実現を長期的に支えるために設立された非営利活動法人です。

毎年秋に行われる全脳アーキテクチャ・ハッカソンは2015年にはじまり、第1回は「複合機械学習」、2016年の第2回は「認知アーキテクチャ」をテーマとして開催されました。3回目となる今回は「脳型の認知アーキテクチャ」をテーマとします。

具体的には「海馬モデルを全脳アーキテクチャに組み込む」のが目標です。背景として、人間を含む哺乳類の脳の高次機能の主要部分は、新皮質+基底核+海馬体+小脳の組み合わせで実現されているということがあります。深層強化学習は、新皮質に対応する深層学習と大脳基底核と対応する強化学習を組み合わせること(新皮質+基底核)で、従来の技術と比べて汎用性が高い認知アーキテクチャを実現していますが、ここに海馬体の計算モデルを組み入れることができれば、「脳型」の認知アーキテクチャの最初のプロトタイプに到達できるかもしれません

海馬体は新皮質全体の情報を統合し、エピソード記憶、自己位置推定、長期記憶の形成など、主観的な「いま、ここ」を作り出すという重要な機能を持っています。新皮質系と基底核系の連携が脳の実行系のコアであるとすれば、新皮質系と海馬の連携は脳の認識系のコアであるとみることができます。

今回のハッカソンの参加者の皆様には、主催者が予め提供する新皮質+基底核モジュールと連携するように海馬モデルを提案・改良・実装することなどで、さまざまな認知タスクを実行できる脳型の認知アーキテクチャの開発を目指していただきます。

今回のハッカソンを通じて海馬というピースが加われば、全脳アーキテクチャ・アプローチにおける重要なマイルストーンである齧歯類レベルの知能を持った脳型の認知アーキテクチャの実現に一気に近づけるでしょう。

開催日
2017年9月16日(土)〜18日(月・祝日)

開催場所
φ cafe(東京都文京区本郷5-24-5 角川本郷ビル6階)

参加費
無料
会場までの交通費、宿泊費、懇親会費は原則自己負担です。
希望者は近隣の宿泊施設(サクラホテル神保町)に宿泊可能です。
また、一定の規準を満たした学生の方は、旅費および宿泊費の支給を受けることができます(詳細は下記)。

参加定員
40名程度

過去に開催したハッカソンの様子はこちら

申し込み
チーム登録申し込みフォームから8月8日(火)までに申し込みください。
申込はチーム単位でお願いします。Githubにチームリポジトリをご用意の上、ハッカソンで取り組む予定の課題内容をリポジトリの READMEに明記下さい。参加者を決定するための審査に使用します。
※参加者の数が一定数を超えた場合、あるいはプロジェクトの概要が本ハッカソンの趣旨と関連性が乏しかったり、公序良俗に反すると判断される場合は、申し込みをお断りすることがあります。

プログラムコードの公開
全脳アーキテクチャー開発の推進のため、ハッカソンで作成したプログラムコードの公開をお願いします。これに伴い、以下の項目もお願いすることになります。

評価課題スタイル
開発されたシステムの評価は、環境シミュレータ[LIS/Gymなど]で構築された課題を用います。以下の二つの課題スタイルが可能ですが、一つのシステムでより多くの課題や機能を実現できる汎用性の高いシステムが高く評価されます。

  • 規定課題競技
    • WBAIが用意した規定課題の解決を目標として、その解決性能を競います。
  • 自由課題競技
    • 解決すべき課題を参加者自身が設定して、その解決性能を競います。

評価(審査)方針
開発されたシステムについては、下記のような項目に関して審査員により審査を行います。さらに、企画者が提供する、汎用人工知能開発プラットフォーム[BriCA/*WBCA]を利用し、BiCAmonによる脳活動としての可視化などを行うことは加点要因になります。

*WBCA(全脳コネクトームアーキテクチャ:Whole Brain Connectomic Architecture)とは、全脳アーキテクチャの開発基盤の一つで、脳の神経回路配線(Connectome:コネクトーム)の知見に基いて整備された静的な参照アーキテクチャです。人工知能を構成する機械学習の結合レパートリーをコネクトームにより制約することで汎用性人工知能(Artificial General Intelligence: AGI)の効率的な開発が可能となります。最も粗い粒度として、大脳皮質、海馬、基底核といった脳器官レベルでの記述を想定しており、WBCAのコネクトーム情報は、BriCA言語などのアーキテクチャ記述言語により表現されます。

  • 神経生物学的妥当性(網羅性)
    • 海馬に関わる多様な認知課題の再現性
    • 海馬体及びその周囲の神経回路構造の妥当性
    • 海馬体及びその周囲の神経活動の再現性
  • 工学的有用性
  • オリジナリティー

優秀な作品を残した入賞者には賞金が授与されます。

スケジュール

  • 開催アナウンス:6月7日(水)
  • 参加登録開始:6月7日(水)
  • 第1回説明会:6月24日(土)(資料
  • 第20回WBA勉強会「海馬モデル」7月7日(金)
  • 第2回説明会:7月23日(日)
    • 場所:φ cafe(東京都文京区本郷5-24-5 角川本郷ビル6階)
  • 参加登録〆切: 8月8日(火)
  • 参加者発表: 8月18日(金)
  • サンプルコード公開:8月18日(金)
  • サンプルコード説明会+参加者によるプレゼン(可能な場合):8月19日(土)
    • 場所:φカフェ(東京都文京区本郷5-24-5 角川本郷ビル6階)
    • 13時から説明会を開始
  • ハッカソン実施: 9月16日(土)〜18日(月祝)
    • 9月16日(土)
      • 集合:午前10時
    • 9月18日(月祝)
      • 開発終了:正午
      • 審査、発表会および表彰式:午後
      • 終了目安時刻:17時

宿泊案内
宿泊は必須ではありませんが、希望者は近隣の宿泊施設に宿泊可能です。
9月15日(金・前泊)、16日(土)、17日(日)に神保町にある宿泊施設(サクラホテル神保町)に実費(約4,300円)で宿泊いただけます(最大20名)。登録フォームで当該ホテルの宿泊希望をお知らせ下さい。

学生参加者の旅費等の補助
学生の参加者のうち、下記の条件を満たすものには、WBAIから旅費および宿泊費の支給を受けることができます(上限一人あたり6万5千円)。
・ハッカソンの全日程(9月16日~18日)に参加していただくこと。
・本ハッカソンで作成した作品の公開(条件については下記参照)
詳細はこちらを参照ください。

使用ソフト等
汎用人工知能開発プラットフォーム[BriCA/WBCAなど] + 環境シミュレータ[LIS/Gymなど] とともに認知アーキテクチャのサンプルコードを提供します(言語は基本的にPython)。

協力者/スポンサー等募集
メンター、審査委員、企業賞提供、計算資源提供、差し入れ等に協力いただける皆様のご連絡をお待ちしております。
連絡先: hackathon2017 [at] wba–initiative.org

遠隔開催
東京まで来ることができない参加希望者の方で遠隔開催を企画されたい方はご連絡ください。

質問
hackathon2017 [at] wba–initiative.orgまたはFacebookの「全脳アーキテクチャー」グループでお受けいたします。

主催:NPO法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ (運営支援: WBAIサポーターズ)
協力:ドワンゴ人工知能研究所
後援:人工知能学会汎用人工知能研究会
後援:新学術領域研究 人工知能と脳科学の対照と融合
後援:文部科学省 ポスト「京」萌芽的課題 「全脳シミュレーションと脳型人工知能」

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